企画出版とは出版社が自社で企画して出版する本のことです。もちろん経費は出版社持ちです。
「売れるかもしれない」いや「売れないかもしれない」それは一か八かの賭けです。賭けに負けるかもしれない、しかし出版社を始めたなら「それでも出したい本」を出版したい、というのが本音です。
そういう本に出会ったのが『恋をした星の王子さまーー名の明かされない女性の手紙』です。昔々、ある女性に『星の王子さま』をいただきました。40年以上前のことです。アントワーヌ・ド・サンテグジュペリをその時に知りました。その著者の本を出版する機会がくることなど想像もしていませんでした。著作権を取得して出版するまで3年余りの時間を要しました。売れる? 売れない? など考えることもなく「出したい本」として決断しました。
ある人に「出版の神髄は何ですか」と問われたことがあります。考えたこともないことです。答えを言えなかったのは、まだそれを悟るまでには至っていないということでしょう。丸山健二の言葉を借りるなら「生き方がたらない」ということでしょうか。
たったいま、その時の喜びというか感動こそが「出版の神髄」かもしれないと思いました。
いま「出したい本」の企画があります。伊丹十三氏の父で映画監督だった「伊丹万作」という人の本です。復刻になりますが、出版人として「出さないといけない本」だと思っています。時機を逸していまだに行動ができていません。近々にはと考えています。
いま「出したい本」がもう一冊できました。
永井荷風の本です。岡山で疎開していた永井荷風を取材してまとめたい。勝山に疎開していた谷崎潤一郎に行ったというから、その勝山でのこともまとめたい。
「出版は文化」だと思っています。といっても、少なくとも次の企画出版物が出せるくらいに売れる本を出版したいものです。
サン=テグジュペリの
ラブレター
『星の王子さま』の著者がある日、列車の中で出会った女性に、一目惚れしました。その女性に宛てた挿絵入りのラブレターです。2008年にフランスの出版社ガリマール社から出版された本の翻訳(管啓次郎)本です。
A4判 定価1500円(別)
第3号
グラビア:巻頭①森田潔学長と語る ②2011岡山大学祭 巻末①市民開放型ホールを語る ②東川篤哉さんインタビュー
特集:津島・鹿田・倉敷・三朝を語る
A5判 定価1000円(込)
岡山大学に協力していただいて、出版した本です。取材・執筆は在学生にお願いしました。だからこそ岡山大学のことが、よくわかります。
グラビア:巻頭・岡山大学津島キャンパス再訪 山陽放送小林章子 巻末・岡山大学祭
特集:岡山大学を歩く<津島・鹿田・倉敷・三朝>
A5判 定価1,000円(込)
第4号
グラビア:巻頭①森田潔学長インタビュー ②2012岡山大学祭
特別企画:アーカイブ写真で探る岡山大学①岡山医学専門学校卒業記念アルバムから1919年(大正8)②岡山医学専門学校卒業記念アルバムから1921年(大正10)③同1922年(大正11)
④同1923年(大正12)⑤医学図書館落成記念アルバム
から1967年(昭和42)⑥第六高等学校卒業記念アルバムから1923年(大正12)
A5判 定価1100円(込)
岡山の6軽便鉄道
かつて岡山県内には6つの軽便鉄道が煙を上げて走っていました。その鉄道絵図を復刻しました。
軽便鉄道法(明治43年)、軽便鉄道補助法(明治44年)が交付されてからのち、軽便鉄道は全国に波及しました。ところが、当時の景気の好況・不況によって、そのほとんどが却下・失効となりました。そしてわずか6鉄道(中国鉄道稲荷支線を含む)開業にこぎつけました。
表面カラー印刷の鳥瞰図の裏面には、当時の観光案内や時刻表など貴重な記録が記載されています。
●西大寺鉄道名所案内(大13)
●三蟠鉄道沿線案内図(大13)
●片上鉄道沿線案内(大13)
●井笠鉄道沿線案内(大13)
●中国鉄道沿線案内(昭2)
●下津井鉄道名所図絵(昭3)
定価:各5,000円(別)
6点セット25,000円
第2弾
グラビア:巻頭・①森田潔学長インタビュー ②2010岡山大学祭 巻末・千葉喬三前学長インタビュー
特集:鹿田キャンパスを知る
特別企画:①サークル・同好会を知る ②人気ゼミ公開を知る ③同窓会を知る
A5判 定価1000円(込)
自然の風景を題材にして、緻密な作品で知られる銅版画家戸村茂樹初の随筆集。
口絵に作品8点掲載。
B6判変型 定価1800円(別)